理想の上司について考える

01産業能率大が、今年の新入社員に「理想の上司」を聞いた結果を発表していましたね。男性の1位は俳優の堺雅人さん、女性は女優の天海祐希さんでした。堺雅人さんの場合は、「CMやドラマのイメージ、人柄がよく、親しみやすそう」という理由、天海祐希さんは、「態度や姿勢が手本になりそう」ということでした。

理想の上司の男性第2位には池上彰が入っていましたが、私のイメージの中でも池上さんは理想の上司に近いですね。池上さんのことは、NHKの週間こどもニュースという番組で初めて知りましたが、難しい国際情勢や政治情勢のこともわかりやすく解説していて、子供向けの番組なのに、気にいってよく見ていました。この伝える力があるというのは、上司にとって大事なことだと思います。わかりやすい指示があれば、仕事の能率が上がりますし、この仕事が会社全体にどんな貢献をしているかということも説明してくれるなら、仕事に対するモチベーションも上がり、仕事の質の向上にもつながります。それから、番組の中での池上さんはお父さん役でわが子の質問に答えるという設定だったので、専門家のような偉そうな感じが無く親しみやすくてよかったですね。

ある調査で上に立つ人に求める特質として最も多くの人が挙げたのも、「近づきやすい」というものでした。近づきやすいというのは、つまり関心を払ってくれるということですね。たとえば、仕事上で何か困っていることはないか自分のほうから聞いてくれたり、慣れない仕事をやさしく適切に指導してくれる、健康を気遣ってくれるなどでしょうか。

それから、上司は公平であることも大切ですね。そりが合わない部下のことは無視するとか、大変な仕事を押し付けるとかいう上司のもとでは働きたくありません。それから、感情に任せて怒らないということも大切でしょう。金融業界に限らず、上司として働く人たちは、責任が重い分ストレスが多いのもわかりますが、部下を怒鳴ることでストレスを発散しているのでは、職場の雰囲気が悪くなり従業員のやる気も失せてしまいます。

ところで、部下にとって理想の上司像があるように、上司にとっても理想の部下像があるものです。ですから、上司の立場でも部下の立場でも、相手に要求ばかりするのではなく、自分の人間性や仕事の質を向上させることに努めることが大切ではないかと思います。